ホス狂・体験談③ 〜甘い罠と現実〜

目次

  1. 孤独を埋めてくれた存在
  2. 止まらない支払いと嘘
  3. 理想と現実のギャップ
  4. すべてを失う寸前
  5. 自分を取り戻すために

孤独を埋めてくれた存在

私はずっと孤独を感じていました。

家族とはうまくいかず、恋愛も長続きしない。そんな時に出会ったのがホストクラブでした。

最初は「ちょっと贅沢な飲み会」くらいの感覚で通っていました。

でも、そこで担当になったホストは、今まで誰も言ってくれなかったような言葉をくれました。

「お前が一番大切だよ」 「俺だけはお前の味方だから」

仕事で疲れた夜、彼と過ごす時間が私の癒しになっていきました。

彼に会うために頑張れる。そう思うようになり、気づけば生活のすべてが彼中心になっていました。

止まらない支払いと嘘

最初は無理のない範囲で楽しんでいました。

でも、彼の売上のために少しずつ使うお金が増えていきました。

「もう少しでナンバーに入れるんだ」 「支えてくれるのはお前だけ」

そんな言葉を聞くと、助けてあげたいと思ってしまう。

最初は10万円、次は30万円、そして気づけば借金までしていました。

お金が足りなくなると、周囲に嘘をつくようになりました。

家族には「急な出費があった」、友達には「投資に失敗した」と言って借金を繰り返しました。

でも、本当はただの浪費だった。

理想と現実のギャップ

私にとって彼は特別な存在でした。

でも、ある日お店に行くと、彼が他の女性にも同じように甘い言葉を囁いているのを見てしまいました。

「お前が一番」と言っていたのは、私だけじゃなかった。

ショックで何も考えられませんでした。

問い詰めると、彼は「仕事だから」と一言。

それでも私は彼を信じたかった。きっと、私だけは特別なんだと。

でも、それはただの幻想だったのです。

すべてを失う寸前

借金が膨らみ、返済に追われる毎日。

風俗の仕事も増やし、体力的にも精神的にも限界が来ていました。

それでも「彼が必要としている」と思い込んで、さらに無理を重ねました。

でも、ある日彼が違う女性と旅行に行っていることを知りました。

私が汗水流して働いて稼いだお金が、彼と別の女のために使われていた。

その時、すべてがどうでもよくなりました。

自分を取り戻すために

私はホストから離れる決意をしました。

借金を返すために計画を立て、風俗の仕事を減らしていきました。

最初は辛かったけれど、少しずつ「自分のためにお金を使うこと」が楽しくなってきました。

今なら分かります。ホストの甘い言葉はビジネスだった。私が求めていた「愛」は、そこにはなかった。

もし今、ホストにハマって抜け出せない人がいたら、考えてみてください。

あなたの人生は、誰かの売上のためにあるものじゃない。

本当の幸せは、自分で作るもの。

私は今、自分の人生を生きています。
もう、誰かに振り回されることはありません。
あなたにも、そんな未来が待っているはずです。