ホス狂・体験談② 〜甘い罠と現実〜

目次

  1. 最初は「遊び」のつもりだった
  2. 彼を支えるために
  3. 尽くしても尽くしても足りない
  4. ホストの裏側を知った時
  5. 抜け出す勇気

最初は「遊び」のつもりだった

私がホストクラブに足を踏み入れたのは、友達に誘われたのがきっかけでした。

「一度くらい経験してみよう」と軽い気持ちで行ったのですが、そこで出会ったホストにすぐに惹かれました。

彼は私に特別扱いをしてくれました。

「こんなに可愛い子、他にいないよ」と言ってくれたり、他の客と違う特別な接し方をしてくれたり。

その日以来、私は彼に会いたくて何度もホストクラブに通うようになりました。

彼を支えるために

彼はいつも私に「お前がいないと頑張れない」と言いました。

彼のためにできることなら何でもしたい、そんな気持ちが膨らんでいきました。

最初は自分の給料の範囲内で楽しんでいましたが、彼が「もっと売上を伸ばしたい」と言い始めた頃から、私は次第に無理をするようになりました。

お店のナンバーを上げるために、シャンパンを入れたり、誕生日イベントでは高額なボトルを注文したり。彼が喜んでくれるなら、それでいいと思っていました。

尽くしても尽くしても足りない

気づけば私の生活は彼中心になっていました。

風俗の仕事を増やし、睡眠時間を削り、お金を稼ぐことが最優先になりました。

友達と遊ぶ時間も減り、家族との連絡も遠のき…でもすべては彼のため。

どれだけ尽くしても、彼の求める金額はどんどん増えていきました。

「お前だけが頼りだよ」と言われると、もう引き返せない気がして、さらに深みにハマっていきました。

ホストの裏側を知った時

ある日、彼のSNSを何気なく見ていると、私と同じように彼に貢いでいる女性の存在を知りました。

それでも「私は特別」と思いたかった。でも、現実は違いました。

お店のスタッフにこっそり聞いたところ、彼は複数の女性を「特別な存在」として扱い、売上を上げるために甘い言葉をささやいていたのです。

彼も仕事だから仕方ないとは思いつつも、それを知った時、私は大きなショックを受けました。

私が貢いだお金は、彼の夢を支えるためではなく、ただの売上の一部だった。

その事実を突きつけられた時、初めて「このままじゃダメだ」と思いました。

抜け出す勇気

私はホスト通いをやめる決意をしました。

最初は辛かったけど、冷静に考えると、私は彼に愛されていたのではなく「都合のいい客」として扱われていただけでした。

風俗の仕事は続けながらも、お金を自分のために使うようにしました。

貯金を始め、自分の未来のために計画を立てました。

ホストに貢いだ時間とお金は戻ってきません。でも、気づくことができたなら、そこからやり直せる。

今、私は自由です。ホストに頼らずとも、自分の力で生きていけることを知りました。

もし、今ホストにハマっている人がいたら、私の経験を思い出してほしい。

「本当に、その人はあなたを大切にしてくれていますか?」

自分の価値を、他人に決めさせないで。
あなた自身が幸せになれる道を選んでください。